病院へ行った話
前回のブログにあるように
私は20代で初めて嗅覚障害の検査をするために病院へ行きました。
この歳になって今更感はありますが、
“匂いがわからない自分”について少しでも何か分かればいいなと思い受診しました。
(受診したきっかけについては前回の記事に詳しくあります!)
まず、私が住んでいるところはまぁまぁ田舎なので嗅覚障害や匂いなどの治療を行っている病院自体とても少なかったです💦
行けそうな病院を探し受診前に病院に電話をしたのですが、
「生まれつき嗅覚障害があるんですけど詳しく検査って出来ますか?」
という自分の声がなんとも情けなく、消え入りそうな小ささでした(笑)
他人からしてみれば早く病院行ってみてもらえば??
くらいなことですが
私は緊張と謎の不安や恐怖がありました。
大袈裟かもしれませんが、
今まで何年も目を背けてきたことがもうすぐ明らかになるんだと思うとなんだか怖かったです。
結局病院へ行く時は妹についてきてもらいました😂(いい歳して情けないですが心細かったのです...)
受診した耳鼻科はとても綺麗な雰囲気で、先生は若い男性の先生でした。
問診票には
「生まれつき匂いが分からないので検査をしたい」と書きました。
名前を呼ばれ診察室へ...
まずは鼻の中に細いカメラ?のようなものを入れて写真を撮られました。
「鼻の中は写真で見た感じ膿が溜まっているとかもないし、異常がない」
とのことでした。
その後はCTで詳しい写真を撮りました。
そして、
【静脈性嗅覚検査】というものをしました。
この検査はアリナミンというニンニクのような匂いのする薬を静脈に注射し、匂いがするか
どうか調べます。慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などで、匂いがほとんどわからない場合でも、この注射をすると不思議と匂いを感じるといったものです。
静脈性嗅覚検査で匂いを感じる事が出来れば、嗅覚障害は回復する可能性が多いと言われているそうです。
私はSNSで知り合った女性にこの検査のことを聞いていました。
先天性嗅覚障害のある彼女はこの検査をしても全く匂いが感じられなかったと言っていました。
私もきっとわからないんだろうなぁと思いながら注射をしてもらいその検査が始まりました。
「深呼吸してみてねーー。匂いが分からったら教えてねー」
「匂いしますかー?」
「匂い分かったら教えてねーー。あれー?どうかなー?」
看護師さんの不安そうな顔、、、😭
私はやっぱり何も感じませんでした。
どうせ分からないんだろうなぁーとは思いながらも、もしかしたら説明されたニンニクみたいな匂いがわかったらいいなとほんの少しだけ心のどこかで期待していた自分もいましたが、やはり全く何も分かりませんでした。
(そもそもニンニクってどんな匂い?って感じですが...😂)
私が何も匂いを感じないまま検査が終わった時の、看護師さんの驚いたような表情が辛かったです(笑)
全ての検査が終わると、先生がCTの写真を見ながら説明してくれました。
私の鼻は、副鼻腔や神経の周りの骨にも全く異常はないそうです。
でもどうやら匂いを感じ取る神経自体が上手く働いていない可能性が高いみたいです。嗅覚障害の原因ははっきり分からないらしいですが、神経の問題なので今後治ることは無いとのこと。
治ることは無いというのはかなりショックでしたが、
今まで分からなかった自分のことがようやく分かってなんだかモヤモヤしていたものが消えたような感じでした。
私が匂いを感じないのは、神経が上手く動いていなかったのか。と
そうだったのかー。そっかそっか!!!
みたいな感じでした😇
それを知ってからはなんだか今までよりほんの少しだけ楽になった気がしました。
病院へ行くまでにはこんなに長い年月がかかってしまいましたが、勇気を出して行ってよかったです。
長くなってしまいましたが病院へ行ったレポでした。